IPO後のベンチャーに転職するメリット・デメリット

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ベンチャーへの転職 といえば、「ストックオプションもらって、上場したら億万長者」いうイメージがあります。一方、会社は当然上場後も続いていきます。そうした中で、上場(IPO)後のベンチャーに転職するメリット・デメリットは何があるのでしょうか。

上場(IPO)後のベンチャーに転職するメリット

ある程度仕組みは整っている

・上場前:「自由度100,整備度10」
・大企業:「自由度10、整備度100」
とするなら、IPO直後のベンチャーは「自由度60,整備度50」ぐらい。したがって、10を100にするようなフェーズが好きな人であれば、活躍の場は十分にあると言えるでしょう。会社が求める人材が「ジェネラリスト」から「スペシャリスト」に代わっていくのもこのタイミングであることが多いです。

 

ミドル層の募集が多い

同じく組織の観点でいうと、「役員とメンバーでまずは上場を達成した」、というような組織も多いのが上場前後の会社。したがって、課長層、部長層を求めているケースも多く見受けられます。こうした求人をチャンスと感じることができれば、マッチ度は高まるでしょう。

 

給与が高めな可能性あり

IPO直前は、黒字化のため給与(人件費)を抑えめにする会社もあるようです。逆に言えば、IPO後 給与テーブルの見直しがなされれば、月給が上がることも。上場しなければ紙切れとなるストックオプションと比較して、現金を確実にもらうのは選択肢としてアリです。

 

社会的な知名度は(上場前に比べれば)担保されている

「上場している」という事実は、予想以上に公私とも効力を発揮します。住宅ローンなど、上場会社勤務かどうかで大きく対応が変わるものの一つなのではないでしょうか。

 

上場(IPO)後のベンチャーに転職するメリット

ストックオプションはもらえない(効果が薄い)

当然ながら、未上場時のストックオプションは受け取ることができません。特に自分がもらえないだけならまだしも、周りの社員が持っていることでモチベーションが下がってしまうことも。ここは金銭的な観点で、自分の気持ちと相談した方がよいでしょう。

 

意外と自由度は低い

上にも書いたが、IPO直後のベンチャーは「自由度60」ぐらいの裁量です。外部株主の視点や、ガバナンスの観点で、やりたくてもできないことも多いのが実情。ベンチャー=何でもできる と思って飛び込むと、意外と融通が利かず、がっかりしてしまうかもしれません。

まずは上場後ベンチャーへ転職、は一つの選択肢

1度の転職で100点満点を目指す必要はありません。大企業勤務の方は、

・まずは上場後ベンチャーに転職してみて、自分が活躍できるか試してみる

・もっとチャレンジしたければ、さらに小さな会社へ転職

・ダメそうなら、大企業への転職にチャレンジ

というのも一つの選択肢でしょう。一歩踏み出す勇気も大切ですが、バックアッププランを持っておくのもまた重要なことです。

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