管理会計スキルを磨くための #USCMA 挑戦は適切かという記事で、一般論としてのUSCMAの意義について執筆しました。それを踏まえ、私自身はUSCMA講座を申込むべきか?迷っているタイミングで、この記事を執筆しています。将来受験勉強で心が折れたときに読み返すために、「私はなぜUSCMAを受験するのか」をまとめています。
結論
なぜ資格を取るのか
なぜ管理会計なのか
なぜ英語の資格なのか
値段は妥当か
勉強時間は確保できるか
受験に迷っている理由は何か?一つずつ洗い出してみる
USCMA取得者のブログなどを見ていると、多く見かけるコメントがこちら。
こういったコメントを見ると、「外資で働くという強い意志はない。だが制度会計ではなく管理会計に特化して、体系的な学習を行いたい」というケースで頭を抱えることになります。
制度会計の道に進むつもりはないので、USCPAはオーバースペック(日本の公認会計士は言わずもがな)。外資で働きたいという強い想いもないので、英語の資格である必要もない。さてどうするか?というところです。
なぜ資格をとりたいのか
・転職活動で有利になりたいため
・会社指示でとらなければならないため
いろいろ理由はあるでしょう。私の場合、ここは明確。
・自分のキャリアを教材によって言語化し、定着させるため
私は自分に自信がないです。転職活動の面接などでも、自分のソフト/ハードスキルを100%相手に伝えきれる自信がないです。そんな時、資格があればそうした「口下手」な部分を裏付けすることができます。
また、会計をはじめとするコーポレート部門の仕事は、スキルを言語化するのが難しいポジションでもあります。特に管理会計は、Excelができれば誰でもできる仕事 と思われてもおかしくはありません。その中で、「管理会計とは何か」「そこで定義する管理会計というものを、自分はどこまで理解できているのか」を言語化しておくことは、非常に価値のあることだと感じています。
なぜ「管理会計」なのか
制度会計と管理会計は、同じ「会計」ながら見ているタイムラインが違うと感じています。同じ「実績集計」という業務にしても、
制度会計と管理会計は強く相関しますが、制度会計は税理士など外部のリソースを借りることもできる。だが管理会計は社内でやるしかない。なぜなら、それは会社の事業にコミットした上での判断が必要だから。
より事業に近い立場で経営に関与できる という意味で、私は制度会計ではなく管理会計の道を進みたいと思っています。
なぜアメリカの資格を取るのか
ここが個人的にも悩みの種。まずはネガティブな理由から。
ネガティブな理由:ちょうどいい資格がないから
端的に言えば、消去法です。
となったときに、USCMAが一番「ちょうどいいな」と感じました。
ポジティブな<長期的な>理由:逆に「日本語である必要がない」から
外資企業を目指さないのに、英語の資格を勉強する必要があるのか というのが私の悩みでした。しかし逆に考えれば、日本企業で働くサラリーマンが日本語の資格しか取ってはいけない というルールもありません。
私は別に海外で働きたいとは思っていません。むしろ外資企業の経験を通して、日本企業で働きたいとさえ思っています。なぜならそのほうが、根幹である「文化・常識」が似ているので、想定外の認識相違が起こりにくいためです。
それでも、パートナー企業は海外企業になるかもしれない。
新規事業で海外進出するかもしれない。
自身が将来、国内スタートアップを支援する立場になったときに、こうした海外案件のサポートをすることになるかもしれない。
そんなときに役立つかもしれないと考えています。
ポジティブな<短期的な>理由:自己ブランディングになるから
USCMA×コーポレート業務経験(立ち上げ含む)×ブロガー というポジションは、日本国内でも数人しかいないはずです。(需要があるかは別にして)
向こう5年の人生戦略を考えていくにあたり、ブランディングの掛け算を増やす1つにできると考えています。
合格まで30万円、維持費6万円は妥当か
#USCMA 学習方法・料金比較(独学 vs TAC)と割引情報という記事でも記載している通り、USCMA学習は安くはありません。それでもUSCPAよりは安いですし、30万円でスキルセットの棚卸+セルフブランディングができると考えれば安いものです。
ちなみに独学は確実に心が折れる自信があるので、今回はTAC一択です。(以前 一度中小企業診断士を目指したのですが、テキスト購入後そのボリュームに圧倒され、挫折しました。)
200時間の学習時間は拠出できるか
積み上げで計算してみます。
・往復の電車:2時間/日 × 3日/週 = 6時間
・帰宅後:1時間/日 × 2日/週 = 2時間
休日:週2時間
モチベーションは最初がピーク というのはわかりきっているので、中だるみを前提とした計算です。かなり控えめに見積もっても、週10時間は勉強時間が確保できるはず。200÷10=20週 ≒ 5か月弱で学習終了する形です。
とにかく週10時間の学習時間を確保する。それを半年だけ頑張る。これならいけそうです。
結論(もう一度)
ということで、私の中でUSCMAを受験する理由は明確になりました。この記事が受験に迷っているすべての方の参考になればと思っています。
なぜ資格を取るのか
なぜ管理会計なのか
なぜ英語の資格なのか
値段は妥当か
勉強時間は確保できるか