ベンチャー企業において、従業員へのインセンティブとして株式報酬を用いるケースは一般的です。上場前であれば、その低い企業価値を利用したストックオプションがよく用いられますが、上場後はどのようなオプションが考えられるのでしょうか。今回はfreee(2019年12月上場)の事例を見てみます。
※IR掲載のものを抜粋して掲載。抜け漏れある場合はご了承ください。情報は2021年4月時点です。
第 1 回
払込期日 | 2020/9/1 |
対象 | 従業員 |
対象 | 26名 |
種別 | 譲渡制限付株式 |
株式数 | 7,205株 |
単価 | 5,290円 |
株数/名 | 277株/名 |
付与時点の価格/名 | 1,465,940円 |
行使条件 | 約半年~2年半の待機期間 |
プレスURL | こちら |
第 2 回
払込期日 | 2021/10/14 |
対象 | 社外取締役 |
対象 | 1名 |
種別 | 譲渡制限付株式 |
株式数 | 334株 |
単価 | 7,500円 |
株数/名 | 334株/名 |
付与時点の価格/名 | 2,505,000円 |
行使条件 | 約1~3年の待機期間 |
プレスURL | こちら |
こちらは取締役への付与となるため、株主総会での決議となっています。
第 3 回
払込期日 | 2021/10/13 |
対象 | 取締役 |
対象 | 4名 |
種別 | SO |
株式数 | 19,540株 |
単価 | 30円 |
株数/名 | 4,885株/名 |
付与時点の価格/名 | — |
行使条件 | 売上:2021年6月期9,657百万円超、2022年6月期13,000百万円超 |
プレスURL | こちら |
このタイミングでは、同条件で従業員にもSOを付与しています。
払込期日 | 2021/10/13 |
対象 | 従業員 |
対象 | 13名 |
種別 | SO |
株式数 | 35,422株 |
単価 | 30円 |
株数/名 | 2,725株/名 |
付与時点の価格/名 | — |
行使条件 | 売上:2021年6月期9,657百万円超、2022年6月期13,000百万円超 |
プレスURL | こちら |
第 5 回
払込期日 | 2021/12/15 |
対象 | 従業員 |
対象 | 3名 |
種別 | 譲渡制限付株式 |
株式数 | 958株 |
単価 | 8,360円 |
株数/名 | 319株/名 |
付与時点の価格/名 | 2,669,627円 |
行使条件 | 約半年~2年半の待機期間 |
プレスURL | こちら |
第 6 回
払込期日 | 2021/3/19 |
対象 | 従業員 |
対象 | 26名 |
種別 | 譲渡制限付株式 |
株式数 | 4,038株 |
単価 | 10,690円 |
株数/名 | 155株/名 |
付与時点の価格/名 | 1,660,239円 |
行使条件 | 約半年~2年半の待機期間 |
プレスURL | こちら |
上場9か月後より、譲渡制限付株式の付与を開始しています。その後は四半期ごとに取締役会で決議のうえ、随時従業員に対して譲渡制限付株式を付与していますね。上場後に入社したコアメンバーへの付与でしょうか?